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建築費はこれからまだあがる?

建築


建築費はこれからどうなる?

~家づくりを考えている方へ、今知っておきたいお金の話~

こんにちは。御所南不動産の樋口です。

「マイホームをそろそろ」「建て替えを考えていて
そんな方にとって、今もっとも気になることのひとつが**『建築費の高騰』**ではないでしょうか。

数年前と比べると、家を建てるためにかかるお金は確実に上がってきています。
そして、これから先もしばらくは建築費が安くなることは考えにくいというのが、私たち不動産業界・建築業界の共通した見方です。

今回は、なぜ建築費が上がっているのか、そしてこれからどうなるのか、
さらに「家を建てるならどういう方法がいいのか?」ということまで、わかりやすくお話ししていきたいと思います。


そもそも建築費ってどうやって決まるの?

まず最初に、家の建築費がどんな要素で成り立っているのかを簡単に見てみましょう。

建築費を構成する主な要素は以下の通りです:

  • 人件費(職人さんや現場監督の労賃)
  • 材料費(木材、コンクリート、鉄など)
  • 設計・管理費(建築士、設計事務所の費用)
  • 申請費や規制対応費(法令・建築基準に関する費用)
  • 地価(土地に関わる費用も含む)

これらのすべてにおいて、近年じわじわと値上がりが進んでいるのが現状です。
では、それぞれの項目がどうして高くなってきているのか、詳しく見ていきましょう。


人件費の上昇 ~職人不足が深刻に~

住宅を建てるためには、大工さん、左官屋さん、電気工事の職人さんなど、たくさんの人の手が必要です。

ところが現在、職人さんの高齢化と若手不足により、建設業界では人手不足が深刻です。
それに伴い、人件費が高騰しています。

さらに、政府が進める「働き方改革」により、建築業界でも週休2日制の導入などが進み、1日あたりの単価は今後さらに上がると言われています。


インバウンド開発と建築需要の増加 ~IR・新幹線・大阪万博~

近畿圏では今後、大型プロジェクトが目白押しです。

  • 大阪IR(統合型リゾート)
  • なにわ筋線・北陸新幹線の延伸
  • 2025年の大阪・関西万博

これらの開発が進むことで、商業施設やホテル、インフラ整備のために建設需要が一気に高まります。

建築資材や職人さんは限られているため、住宅業界にも「取り合い状態」が起き、建築費がさらに上がる可能性があります。


外国人労働者にも頼れない現実

「じゃあ、外国人労働者を増やせば」と思われる方も多いかもしれません。
実際、過去には技能実習制度を通じて多くの外国人が建設現場で働いていました。

しかし、2024年から新制度への移行が進む中で、制度の見直しや人材の取り合いも激しくなり、日本だけが選ばれるとは限らなくなっています。
加えて、円安の影響で日本の給与が割安になってしまい、東南アジアの若者たちが他国(オーストラリア、韓国、シンガポールなど)に流れてしまうケースも出ています。


為替の影響と資材費の高騰

木材や住宅設備(キッチン、ユニットバスなど)の多くは輸入品です。
現在のような円安傾向が続くと、輸入資材の価格も高騰します。

また、世界的な資源価格の上昇もあり、鉄筋・コンクリート・ガラスなども値上がりしています。

つまり、日本国内の要因だけでなく、世界経済の影響も受けて建築費は上昇しやすくなっているのです。


地価の上昇 ~土地も高くなっている~

建築費とは別に、「土地代」も家づくりの大きなコストですよね。

京都市内をはじめ、都市部ではインバウンド需要や投資熱の高まりで地価が上がっています。
人気エリアでは、数年前の2倍近い価格になっているところもあります。

こうした土地価格の上昇も、住宅取得全体のハードルを高くしています。


ゼッチ(ZEH)基準などの建築ルール強化

2025年からは、すべての新築住宅に対して省エネ性能の義務化が本格的に始まります。
「断熱性能」や「一次エネルギー消費量」に関する基準をクリアしなければならず、それに対応するためには:

  • 高性能な断熱材
  • 複層ガラスの窓
  • 太陽光発電設備
  • 高効率のエアコン・給湯器

などが必要になります。
つまり、標準的な家でも以前よりもコストがかかる時代になっているということです。


金利の上昇も住宅価格に影響

建築費とは少し異なりますが、住宅ローン金利の動きも見逃せません

2024年には日銀がマイナス金利政策を終了し、今後はゆるやかな金利上昇局面に入る可能性が高いと見られています。

金利が上がると住宅ローンの毎月返済額が増えるため、建築コストが同じでも実質的な負担は大きくなってしまいます。


ハウスメーカー vs 設計事務所+工務店、どちらがいい?

ここで「建てる方法」についても少し触れておきましょう。
建築費が上がる中で、少しでも賢い家づくりを目指すには、この選択も大事です。

ハウスメーカーで建てるメリット

  • 工場生産で品質が安定している
  • 工期が比較的短い
  • アフターサポートが充実
  • 保証が長く安心

ただし、広告費や本社経費が価格に上乗せされているため、坪単価はやや高めになる傾向があります。

設計事務所+工務店で建てるメリット

  • 間取りやデザインの自由度が高い
  • 地元密着で信頼感がある
  • 中間マージンが少なく、コストが抑えやすい
  • 修繕やメンテナンスにも柔軟に対応してくれることが多い

ただし、工期が長くなりやすい工程管理が難しいなどの注意点もあります。


これから家を建てる方へ ~選ぶポイントは「柔軟性」と「将来対応力」~

これだけ建築費が上がる要因があると、「今は家を建てない方がいいのでは?」と不安になる方も多いと思います。

しかし、大事なのは「高くなっているからやめる」のではなく、「上がっていく時代にどう備えるか」という視点です。

たとえば、

  • 自分たちに本当に必要な広さを見極めて無駄を省く
  • ZEH基準など将来の制度変化に早めに対応
  • 土地選びの段階で将来価値を見据える
  • 設計・建築の段階でランニングコストを意識

など、「住んでからかかる費用」まで含めて考えることで、トータルの満足度を高めることができます。


まとめ ~建築費は上がる。でも選び方で未来は変えられる~

最後に、今後の建築費に関するポイントをまとめてみましょう。

要因

傾向

人件費

職人不足で今後も上昇傾向

資材費

為替・資源価格の影響で上昇

地価

インバウンド・開発需要で上昇

建築ルール

ZEH基準等によりコスト増加

金利

金利上昇によりローン負担増

労働環境

外国人・若手不足により不安定

このように、「建てる費用」は今後さらに増える可能性があります。
しかし、それをふまえて準備し、パートナー選びや設計方針を柔軟にすることで、**“賢く納得のいく家づくり”**はきっと実現できます。

御所南不動産では、こうした建築コストに関する最新の情報や、ハウスメーカー・設計事務所・工務店のご紹介、土地探しから資金計画のご相談まで、ワンストップでお手伝いしています。

「今の建築費でどうするのがベストなのか?」
気になる方は、ぜひお気軽にご相談ください。

 

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