
京都の7月は観光客が多い?少ない?
【七夕の京都と観光の動き〜データから見えてくる本当のところ〜】
今日は7月7日、七夕ですね。皆さん、いかがお過ごしでしょうか?京都もすっかり夏の気配が強まってきました。晴れた日には祇園祭の鉾建ても始まり、町のあちこちで賑やかな雰囲気が感じられるようになってきました。
私の事務所がある御所南のエリアでも、最近よく観光でお越しの方を見かけます。特にこの7月に入ってからは、地下鉄や市バスの中、またコンビニや飲食店でも旅行客らしき方をよく見かけるようになり、「あぁ、いよいよ京都の夏が始まったな」と感じています。
とはいえ、ふと「本当に観光客が増えているのだろうか?」と気になりまして、少し調べてみることにしました。
京都には「公益社団法人 京都市観光協会」という団体があり、京都市内の宿泊施設の稼働状況や観光統計を公開しています。ホームページを見ると、ホテルの客室稼働率の推移がグラフで分かりやすくまとめられていました。
そのデータがこちらです。

【京都市内主要ホテルにおける客室稼働率の推移】
このグラフは、2024年5月から2025年8月まで(内6月~8月は予測値)の京都市内の主要ホテルの客室稼働率の推移を示したものです。赤色が「外国人宿泊客分の稼働率」、灰色が「日本人宿泊客分の稼働率」、そして赤い線が「外国人比率(延べ人数ベース)」を表しています。
【データから見る京都の観光の動き】
このグラフをよく見ると、客室稼働率は月ごとに大きな変動があることがわかります。特に注目したいのは、以下のポイントです。
■ 客室稼働率が高い月
・2024年10月:88.8%
・2024年11月:87.4%
・2025年4月:89.5%
・2025年5月:87.2%
秋の紅葉シーズン(10月・11月)や春の桜シーズン(4月・5月)は、やはり全国・世界から多くの観光客が京都を訪れていることがよくわかります。
■ 客室稼働率が低い月
・2024年7月:75.4%
・2024年8月:72.8%
・2024年12月:68.7%
・2025年1月:71.7%
・2025年2月:71.7%
意外かもしれませんが、実は「夏の京都(7月・8月)」と「冬の京都(12月〜2月)」は、ホテルの稼働率がやや低めになっているのです。
私も日々の生活の中で、「7月に入って観光客が増えた気がするな」と感じていたのですが、こうしてデータで見ると、必ずしも観光客が1年で一番多い時期というわけではなさそうです。
【祇園祭で賑わう京都の7月】
とはいえ、7月は京都を代表するお祭り「祇園祭」があります。町中には鉾や山車が立ち並び、歩行者天国になる日もあり、観光客の方はもちろん、地元の人たちも一緒になって街を楽しんでいます。
そのため、駅やバス、観光地周辺ではいつもより人が多いと感じるのも無理はありませんね。
また、グラフを見ると、2024年7月の外国人宿泊客分の稼働率は44.7%。その一方で、外国人比率(延べ人数ベース)は**66.2%**となっています。つまり、宿泊者全体のうち、約3人に2人が外国人観光客ということになります。
祇園祭の魅力は世界にも広まっていて、夏の京都を訪れる外国人の方がとても多いことがこの数字からも読み取れます。
【夏の京都、まだまだ楽しみ方いろいろ】
確かに夏の京都は暑さが厳しいですが、それでもこの時期ならではの楽しみもたくさんあります。
・鴨川の納涼床
・冷たい甘味処めぐり
・夜間ライトアップ
・川床料理


昼間は観光客で賑わっていても、夜になると涼を求めて楽しめるスポットがいくつもあります。
また、宿泊施設の稼働率が春や秋に比べて少し落ち着くため、予約が取りやすくなったり、プランによってはお得に宿泊できることもあるのが、夏の京都の魅力のひとつです。
今回、京都市観光協会のデータを改めて見て、普段の感覚と実際の数字には違いがあることを感じました。
「人が増えた気がする」と思っていても、全体の宿泊稼働率はそれほど上がっていなかったり、逆に春や秋のピーク時期には、街全体がもっと賑わっていたのだと気づかされます。
これからも、京都の観光の動きや街の様子を、データと自分の実感の両方から観察しながら、皆さんにも情報をお届けしていければと思っています。
暑い夏が始まっておりますが、皆さまも京都の夏を無理せず、楽しんでください。